サラリーマン岡崎

まともじゃないのは君も一緒のサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

4.6
映画のテーマは全てタイトルが言っている。
ダイバーシティが叫ばれてる現代ではよくあるテーマではあるが、
登場人物たち、特に主演の二人が愛おしくなり、
そのテーマを実感させる仕掛けがこの映画のとても大好きなところ。

一番の強みは成田凌と清原果耶の会話の面白さだ。
基本口論のように突っ込んで突っ込んで突っ込んでいく。
でも、口論はしてるけど、話は盛り上がっていて、僕もずっとその二人の口論を見ていたいと思わせる。
特に成田凌のツッコミが奇想天外な発言で意表を突かれる。

そんな二人の口論に魅力を感じていると、
成田凌が泉里香にアプローチしてからは、
泉里香同様、成田凌の魅力に気づいていく。
普通のかっこいい成功してるけど、心のわからない人よりも、
純粋で真面目で自分の好きなことを楽しく話す人の方が魅力的に感じる。
人が好きなことを話している姿って本当に愛おしい。

成田凌演じる主人公は裏山で木々、虫や風の音を聴くことが趣味と言う。
彼が数学が好きなのは、そのような自然の調和を解読できるからだと言う。
成田凌と清原果耶の会話の掛け合い、
泉里香が完璧だと思われた小泉孝太郎ではなく、可愛らしい成田凌に惹かれていくことは、
なんだか自然の調和がとれているようで、
だからこそ、僕たちは愛おしく感じるのかもしれない。
また、アイツらに会いたい!!!