"普通"がわからない予備校講師と、すぐ"普通"をひけらかす女子高生の会話劇。
近所のスーパーの2階で70%オフで買った辛子色のジャケットにチノパンを合わせるメンズノンノモデルの成田凌が"普通"なわけないだろ。数学の創造性に魅せられていて、その面白さを早口でまくし立てた後に高い声で引き笑いする奇妙な予備校講師が"普通"になれるわけない。
そもそも"普通"ってなんだよ。
自分じゃない誰かに「普通ですね」なんて言われた日には河原で発狂したくなるくらい絶望しそう。「普通」について尋ねる成田が最後に言う一言に全てが詰まってる。
またしてもニヤニヤしつつ、時に吹き出す作品です。オリジナルシナリオですし、邦画もまだまだやれそです。
札幌で映画ばっか観てるのは、人に会う隙間時間を埋めるのにはこれ以上ない娯楽だからです。シネコンからミニシアターまで狭い地域にぎっしり。最高かよ。
