「普通」だとか「まとも」だとかを題材にしている作品はよくあるが、これは全く説教くさくない。
そしてしつこくない。押し付けがましくもない。
独特な雰囲気の中ゆっくり観る側を巻き込んでくれる。
だから先生のあのセリフがズドンと響いて、胸の奥で弾けて、いつの間にかガッチリこちらでキャッチしていたから、ぐわんと揺さぶられる。
清原伽耶ちゃん、表情をあまり変えないままゆるやかな感情表現をする演技、とてもうまいなと感激してしまった。
成田凌の笑い方がずっとツボ。
彼と伽耶ちゃんの掛け合いが、マイペースなようで大変テンポがいいのも、2人の研ぎ澄まされた表現力ゆえな気がする。
泉さんの落ち着いた、過度な主張の無い演技も良かったな。
前半のスローテンポが若干マンネリ感あるけど、この前半あっての後半なんだよね。
面白かった。
