ひろさん

DAU. 退行のひろさんのレビュー・感想・評価

DAU. 退行(2020年製作の映画)
4.0
上映時間が6時間9分もあったが、ダレることなく最後まで恐ろしい世界に引き込まれた。
一作目の「DAUナターシャ」は本当に酒を飲んでする取っ組み合いのけんかやKGB職員の取り調べの様子などの撮影方法に意識がいったが、「DAU退行」では研究所の所長に従う若者が研究者達を追い詰め全員殺戮するまでの過程に、「創造することなく破壊しかしない者達」に支配されている、現実に存在する国との同質性を感じさせられた。
廊下をうろつく豚で終わるラストシーンは何を暗示しているのだろうか。
監督は16本のDAUを制作するらしいが、今後どのような作品が生み出されるのか興味深い。
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