撮影期間約2年、プロジェクト開始から最初のお披露目まで10年以上かけたDAU映画第二弾。
政治のシステムに関係なく湧いて出るファシズム。まあ「超人」なんて話が出てきた時点でそこに向かうのは必然とも言えるか。ダラダラと日々を過ごして行くうちに危機は忍び寄り、いずれ手遅れになるんだと伝えたいのかもしれんが、さすがに6時間は映画としてダラダラし過ぎてるやろ。一応章立てで区切ってはあるが、各エピソードにちゃんとした締めも、次につながる引きも無いんで意味を成していない。
とはいえ終盤、食事の席でのアレのプロセスをじっくり描写(ロシアやウクライナの法律上どうなんかは知らんが、American Humane的にはアウトなやつ)して、その後に行われたmassacreについては後片付けの場面だけを映すという手法はインパクトの大きさも含めて秀逸。それだけに上手く編集して140分ぐらいに収めてたら傑作になったかもしれん。所長交代まで20分ぐらいでええやろ。
それにしてもこのシリーズあと10本か11本あるらしいんだが、時系列とかどうなってるんやろ。
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おまけ:多分あのファシスト青年たちはモデルになった人物同様に投獄されるか消されるかしたんやろな。