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最後にして最初の人類のQMのレビュー・感想・評価

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)
4.1
・今年は家で沢山映画を観るようになったので「映画館で観るべき作品か」という視点を持つようになったが、その作品の音に興味をそそられてる場合自分にとっては足を運ぶ最も大きな理由になりえる。本作品はまさしく映画館でみるやつ。今回の環境はスクリーン裏から全部の音が出ているような感じでそれはそれで鬼気迫るものがあったがもっと立体的な音響環境でもみてみたい。

・突然大きな音が出た時に身体が反射的にびくっとすることはよくあるが、消えた時にも同じ反応が起こるってことを初めて知った。不思議体験。

・もう一度みるなら次は日本語字幕なしの英語ナレだけの状態がいいな。音と絵だけで直感的に。音と絵だけでも情報量が多いので字幕読んで理解するまでの時間が時差みたいになって、感覚のちょっと後から頭がついて来るような感じがした。

・中身について。20億年後も人類が存在するなんて思わないからそこは制作陣 (原作者?) はオプティミストなのねと。そもそもそれだけ身体的&精神的に今の人間から変わったら(進化or退化) もはや人とは別生物なのでは?人間の定義ってなに…?と大学生の時悶々と考えてたようなことを久々に考えた。

・冒頭、途中とちょこちょこ現れる緑の光。ラストでは自分の脈と同じ速さで躍動するその物体が人類絶滅を目の前にしたLast manの心臓に見えてエモい。2001年宇宙の旅と重なる。

・未来を今生きている人の進化系と超シリアスなコミュニケーションを取っている設定なのに目尻のあたりで前の席の人がずーーーっと鼻くそほじって忙しなくて「20億年後なんて時間軸からしたら私達なんてつい最近猿人からホモサピエンスになったばかりの存在なんだしこの絵面はある意味正しい…」と不快極まりなかったが妙に納得した。
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