あっちゃん

マイ・ニューヨーク・ダイアリーのあっちゃんのレビュー・感想・評価

3.6
主人公は、本物の物書きを目指す若い女性、足がかりに厳しいボスの下で助手として働き始める、というところ、『プラダを着た悪魔』や『アグリーベティ』を思い出させる。もちろん上司はあんなに‘酷く‘ないし、ファッショナブルでキラキラした世界ではない。反対にアナログで時代遅れな老舗出版社だし。

主人公のジョアンナの、表面はインテリで良い子だけど、ダメダメなところがたくさんあるのがリアルで、共感してしまった。

ちゃんと白黒つけないと、と思いながらずるずるあと延ばししてしまったり、自分の知らない間に友人たちがどんどん‘真っ当な人生‘を進んでいってしまい、ひとり取り残されたような気持ちになって落ち込んだり…。あぁ、私も若い時、あったあった、と胸がチクリとした。


ジョアンナ本人の原作とサリンジャー、読まねば。
あっちゃん

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