【波斯语课】2021年3月、劇場で。
ロシア・ドイツ・ベラルーシ合作のナチス収容所題材の映画。
収容所や刑務所モノ映画の魅力的な「あるある」と言えば、主人公が敵側や体制側と通じてる描写。例えばライフイズビューティフルでは「なぞなぞマニア」の将校との交流、ショーシャンクならば所長の脱税の手助けなど。
本作だと「ペルシャ語を学びたいナチス親衛隊=SSの将校(ウィリアムハート似)」に「出自を隠したユダヤ人主人公」がペルシャ語を教えると言う関係。ただしそのペルシャ語が主人公の考えたデタラメ!と言うのがミソ。
いつバレるか分からないリスクがあるからハラハラして面白い。ちょっと無理めな展開ではあるけど、デタラメのペルシャ語の成り立ちがキーポイントで泣けます。事実に基づくフィクションと言うことで、どの程度が事実なのか気になる。
ただ、ずっとそのデタラメ言語を聞いてると、エラいもんで段々観てるこちらも字幕を見る前に意味が分かる箇所が多くなるので驚きw
Wikipediaによると、ベラルーシがアカデミー国際長編映画賞候補として出品するも、ベラルーシ製作側の人数や、使用言語などの基準を満たしておらず選考取り消しになったそうです。