このレビューはネタバレを含みます
コッホ大佐にとってはただの単語の一つでも、そこには一人の命が背景として存在したことを最後のシーンで痛烈に感じさせられた。主人公を生かした人たちの名前はあまりにも重い。「殺していない」という大佐に対して「同じ」ことだと主人公は言っていたけれど、そこが本物ペルシャ人が善意で自分のために殺されたのだという意識とかかっているのかもしれない。友達とも違う、加害者と犠牲者とするにはその下にさらに別の名が連なる、なんとも形容詞がたい関係だった。上映感は少ないけど見れて良かった。