とらこ

ペルシャン・レッスン 戦場の教室のとらこのレビュー・感想・評価

4.0
言語の恣意性を悪の凡庸さと見事に織り交ぜる監督の能力。

偽の言語として利用されたユダヤ人の名前は何の意味も持たない。
コッホの犯行動機もイデオロギーによるものではない。

コッホが言語の語源を調査したら、騙されることはなかっただろう。
そして、コッホが自分の行為を振り返れば、ナチズムに賛同することもなかっただろう。
とらこ

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