[ドイツ、ピンぼけした青春劇]　30点

カーチャ、サシャ、ベンニ、ライラ、シェラーはドイツの地方都市に暮らす仲良し五人組。高校卒業を間近に控え、彼ら五人だけで生活しながら、今後の進路に悩んでいる。柔道的な格闘技の練習に励んだり、五人でゲームをしたり、キスをしたり、喧嘩したり…などわちゃわちゃした日常が並べられる。彼らの感情や思考の変化もぼんやりとしか見えないまま、それっぽい映像が並んでいるだけの安っぽい青春映画で、どれだけ注意して観ても何がしたいか全く理解できない。"未来が不安だけど現在に万能感を持つ高校生を描く"という方向性が漠然としすぎていて、展開が場当たり的になっているのも、特に主題と共鳴はせず散漫な印象を与える。

エンカウンターズ部門への選出は開催国枠ということで。やっぱりベルリン映画祭はフォーラムですよ！今年の新作ベストはほぼフォーラム出身作品で埋め尽くされそうで、それはそれでなんかヤダけども。

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