ノラネコの呑んで観るシネマ

砕け散るところを見せてあげるのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.4
ええ?まさか、というところに着地するが、すごく良かった。
冒頭の嵐の中の人が誰だか分からなかったから、北村匠海のキャラの位置付けがずっと疑問だったのだが、なるほど狙いだったのね。
「UFOを撃ち落とした結果、死んだのは何人?」
終わってみると、このファーストカットの問いに全ての答えがあった。
これは”永遠“に関する寓話で、魅力を言語化するのが非常に難しい。
前半はヒーロー願望を持つ中川大志演じる高校生が、いじめられている石井杏奈と出会い、彼女に惹かれてゆく学園もの。
彼の存在で彼女は徐々に救われるのだが、実は彼女にはとんでもない秘密があった。
後半はいよいよ隠れていた“UFO”の攻撃がはじまり、二人はお互いを生き残らせるために、ヒーローとして究極の戦いをはじめる。
非常にトリッキーな展開の作品で、前半後半でジャンルそのものが大きく変わる。
私的には大好物だったんだが、相当にクセが強い作品だから、これをハッピーエンドと捉えるかどうかを含めて、お客さんを選びそうではある。
松井愛莉と清原果耶の尾崎姉妹が良かった。
ブログ記事:
http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-1416.html