自分の無知が情けない。
昨年のFLEEもだが、性的マイノリティへの迫害、そして難民という選択をせざるを得ない人々について知ることができる貴重な作品。
どんなフィクションよりも21世紀の社会で起きていることの方がよっぽど怖い。自分も性的マイノリティ当事者なので、日本でも十分生きづらさを感じていると思っているが、はるかに超えてくる。
祖国のせいで祖国を捨てて難民になってしまったのに、国ではなく権力を持ち過ぎた人が嫌いになっただけだと言っていたのが印象的だった。
身の危険をおかしてまで彼らを救おうとする支援団体のスタッフ達に頭がさがる。一般市民としてできることは限られるけれど、せめてチェチェンとロシアの動向にアンテナを張ろうと思った。
忘れてはいけない顔のデジタル加工技術にも驚いた。