【第70回ベルリン映画祭　フォーラム部門出品】
アルゼンチンのジョナサン・ペレル監督作品。ベルリン映画祭やアムステルダム・ドキュメンタリー映画祭に出品され話題を呼んだ作品。

アルゼンチンの軍事独裁政権下で起こった労働者の誘拐、殺害事件を扱っている。基本カメラは車から出ず、監督自身の語りで進んでいく。

確かにこれはイメージフォーラム・フェスティバルじゃないと上映できないな。監督自身字幕を追わず画面を見ているだけでもいいと言っていて、観続けるのはなかなかキツい。

面白いかというと全くなのだが、会場の雰囲気含め異様な空気を醸し出す怪作だった。静かな語り口で冷徹に、そして厳しい目線で紡がれた風景映画。

正直かなりキツくて少し眠ってしまったのだが、全く観る価値がないかというとそうではない。扱っているテーマに合った語り口に思える。かなり実験的だし映画的な面白さがある作品ではないが、観終わると達成感がある。

• #第70回ベルリン国際映画祭