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その神の名は嫉妬のizuのレビュー・感想・評価

その神の名は嫉妬(2018年製作の映画)
2.8
不動産会社にて働く主人公・増田は営業成績も悪く、うだつの上がらない日々を過ごしていた。家では堕落し、同棲している恋人の朋子は過度に増田に対し過度に気をつかい、常に笑顔で支えていた。上司に追い詰められ、ある日増田はとある宗教団体を取引先として選択し、仕事という名目上でその団体と関わって行くのだが...

以前から気になっていたもの。

成功した友人に対し嫉妬を感じる哀れな男、増田を中心とし、根っこからダメ人間である増田がふとしたきっかけにより怪しげな団体と関りを持ち、築き上げてきたものが崩壊していく様を描いたヒューマン・ドラマ。

「主人公がキモイ。」この一言で片付けられる非常に不快な映画であった。
主人公・増田は前述した通り仕事の出来は良いとは言えず、家とは限らず唯一自分を支えてくれる存在である朋子をぞんざいに扱う。この姿に不快感を覚えない人はいないと思う。

だけど、次第に増田を支える存在、言い換えてしまえば依存できる存在が切り替わって行く。この変化の流れは楽しめたものの、いかんせん増田のウザさとキモさが徐々にヒートアップして行きかなりキツかった。

また、展開は悪く無かったものの落としどころがインパクトに欠けるものであり、もう少し何か振り切ったものも欲しかった。
これでこの終わりだとただただ主人公がキモイ、で終わらせられちゃうよ...

終始イタくてキツい男の一部始終を見せられたって感じがして嫌な気持ちで終わったので評価は低めですが、映画単体として見ると惹き込まれるものはありますし、映画としては嫌いではない。増田が嫌いなだけ。

視聴 2024年3月10日
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