ライアン孤独な海賊王

その神の名は嫉妬のライアン孤独な海賊王のレビュー・感想・評価

その神の名は嫉妬(2018年製作の映画)
3.7
事前情報入れず初日に鑑賞。
俳優である芦原健介さんの主演兼初監督作。監督自身に実際に起こったとあるエピソードを下敷きにしたお話だそうです。

心に抑圧を溜め込みすぎると他人の甘言に簡単に騙されちゃうんですよね。そうなると今まで真摯に付き合ってきた人達の言葉さえ届かなくなってしまう。
このお話の主人公も根はすごく真面目で普通の人。愛する彼女のために、鳴かず飛ばずな役者の道を諦めて安定した職につくことを選ぶぐらい。でも彼の心の中では役者に対する断ちがたい未練があって、心に蓋をしたまま誰にも言い出せず鬱屈だけを溜めていってしまった。早い段階で1番そばにいる同棲中の彼女に素直な心情を吐露出来れば道は開けたのだろうけど、気づいた時には深みにはまって抜けなくなってしまった。

辛い時ほど心に溜め込まないで、ちゃんと言葉にして周りに伝えるって大事なんだなって改めて思いました。そして辛い気持ちを言葉にしてる人に対して黙って話を聞いてあげることも。