ちゃんしん

望みのちゃんしんのネタバレレビュー・内容・結末

望み(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

一番息子を信じていないのは母親…。

痛ましい…。

何も真実は明らかになっていないのにも関わらず、多くの人たちがその憶測だけで、まるでその憶測が真実かのように思い込んでしまう…。
何一つハッキリとしている訳じゃないのに…。

ほんと怖いよ…。

こんな感じで物事を判断してしまうのは「普通のこと」だ…って、いうことになってしまうんだろうけど、その憶測によって被害を被ってしまう人がいる。
何一つとして真実を示していないにも関わらず…。
でも実際、そういう人たちほど自分が何の罪もない人に被害を与えているってことを考えもしない。
世の中にはこんな現実が溢れ過ぎている。
さらに、その憶測をあたかも真実のように話て金儲けをしているものさえも存在している…。

ほんと、人間って恐ろしい…。

伝聞や憶測、推測などは何一つ真実を示すものじゃない。
人も見た目や噂、雰囲気、社会的地位、職業…などが、その人の本質や人格を示すものではない。
賢そうです…、真面目そうです…、元気そうです…、立派そうです…、しっかりしてそうです…、何一つとして確実なものはない…。
結局は事実の積み重ねだけが真実を示す唯一の手掛かりだ。
見た目や噂、雰囲気、伝聞などの多くは決して真実を示しているとは言えないだろう…。
真実にとって一番大事なものは事実である、もっとハッキリ言えば事実しかないはずなのにその事実を見ない、見ようとしない人間が多すぎる…。

事実とはなにか?
真実とはなにか?

しかし、この母親は自分の息子さえも信じられないとは…。
息子をどんなことがあっても信じきり、ただひたすらに息子の無事を願い続けることが親のあり方だと自分は思うんだけど…。
自分の息子さえも信じられない親…、長い付き合いであるにも関わらず信じてやらない仕事仲間。
噂や憶測を信じてしまう人間…、噂や憶測で金儲けをする人間…。

「それが人間という生き物なんだ。」

もしかしたらそれが真実なのかもしれない…。
真実とは決して認めたくないけど…、多くの事実はそれが真実であることを示してる…。

ほんとに痛ましい…、悲しい恐ろしい現実。
ちゃんしん

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