2022年映画初めはDon’t Look UP！
成る程、タイトルの見上げるなというのはこういう話ね。巨大彗星が落ちてくるかもこないかもというだけでほぼ2時間すぎるが、ラストは圧巻。全体的に星新一みたいな唐突でわかりやすいストーリーとなっています。
真実を訴えて苦しむ天文学者たちと、呑気でお気楽な政府の対比。
痛烈な皮肉と私たちへのメッセージを感じる映画だった。偉い人たちは、散々無責任な対応をしていてもいざとなったら私たちは捨てられて船で逃げる…
平凡で呑気だった日常が一晩で希望を失い、世界の終焉を迎える。
最後の晩餐はとても良かった。机が揺れても電気が消えても、そこに最後まであるのはなんてことない会話たち。
ディカプリオ、once upon a time in Hollywood ばりのどしよもない、良い学者。
ご贔屓のティモシーシャラメの美しさは、どうしようもない世界の中でより一層綺麗だと思えるものだった。車の中のプロポーズは、素朴で率直な気持ちで、この映画の救いに思えた。
