愛が憎しみを生んでしまった
憎しみが愛を超えてしまった
愛だけが君を救えるはずだった
そしてまた新たな悲しき物語が始まった
若きギャングたちの殺し合う理由に迫った悲し過ぎる物語。ずっと胸が痛み、負の連鎖が何処かで断ち切られることを望んでいたが、あまりの救いの無さに絶望しかなかった。
外から見れば他愛のない、くだらないことで争い、殺し合う彼らを理解するのは難しいだろう。この作品は冒頭で『ギャングたちが殺し合う理由を教えてやろう』と歌うのだが、結局最後まで明確な理由は提示されない。多分考えてもわからないと思う。
その場所で生まれ育った者にしかわからないこともある。
ひとつ言えるのは簡単に銃器が手に入る環境はやはり良くないと思う。銃が負の連鎖を加速させているのは間違いない。彼らはどうやって武器を手に入れているのだろうか?
家庭環境や教育がという面も否めないが、この作品の主人公は母親の料理が大好きで名門校に通う優等生。それでも殺し合いに堕ちて行ってしまう。本当に辛い。
本当に救われないし、胸が痛いし、最後まで希望のない話ですが、何かを感じ取ることはできる作品だと思うのでオススメです!