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空白のDWのネタバレレビュー・内容・結末

空白(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

古田新太、松坂桃李だけでなく寺島しのぶ、藤原季節、片岡礼子に万歳。

それぞれがドラマや映画の登場人物みたいにはっきりしてて言いたいこと全部言えてめちゃくちゃいい奴で、、みたいな感じじゃないところがよかった。

娘を亡くして暴走する添田。普通だったら観てる側に同情されるような人物なのに執拗に青柳を追いかけまわしててめちゃくちゃうざい。嫌い。怖い。
責任を感じる青柳。親「ちゃんと言いたいことは伝えるんだよ」って言われて頑張って伝えるのかと思いきやずーっとグズグズしたまま。最初から最後まで謝ってる。
正義押し付けおばさん草加部。めっちゃいいおばさんなのかと思ったら想像以上にやばいやつ。正義感押し付けどころか迷惑。なんでキスした?カレー拾いながら泣いてるところまで含めてこのキャラクターの嫌なところが表現されてた。
結局いいやつ野木。適当な青年かと思いきや思いやりのあるいいやつ。この映画の登場人物で一番好き。唯一添田が笑顔を見せた男。
加害者の親中山。片岡礼子に泣かれながらあんなこの言われたらそりゃ添田も改心するよ。登場シーン少ないのにあの心の掴み方は流石過ぎる。

終始リアルなキャラクターが多くて藤原季節とスーパーのおじさんがいなかったら重すぎて大変なことになってた。娘が父親をどう思ってたか、これから添田が青柳に謝ることはあるのかは分からないけれど、イルカの雲が救いで綺麗にまとまってた。
面白かった。
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