すこくしんどい作品かと意気込んで観て、やはりしんどかったわけですが、鑑賞後は爽やかな気持ちに。
舞台、ロケ地となった蒲郡市は地元のご近所で、知らずに観たので驚いた。
受け入れがたい悲劇を「空白」にぶつけたい
添田と、当事者として添田に向き合わざるを得ない青柳、それを取り巻く人々。
添田の爆発的な怒りと穏やかな赦し、青柳の内に秘めた葛藤、もどかしさと救い。
『スリー・ビルボード』と評されてるレビューもあって、なるほどなと思った。
負けず劣らず素晴らしかったです。
当事者二人を演じる古田新太、松坂桃李の真に迫る演技が流石。
それだけでなく、関係者たる野木と草加部を演じる藤原季節、寺島しのぶもそれぞれの絶妙な立ち位置と想いを見事に演じてます。
序盤から中盤にかけては観てるだけでしんどいんですが、それだけでなくシュールな笑いもあったりして気を保ちながら観られました。チャンス大城まで出てきます。
添田の爆発的な喋りも、そこにはたくさんの気持ちが込められてるわけだけど、少し引いて観るとちょっと可笑しさもあったりして…。
終盤の赦しで爽やかな気持ちにさせられるわけですが、流石に人柄変わり過ぎでは…と少し違和感。
