さくら

空白のさくらのネタバレレビュー・内容・結末

空白(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

この手の物語は本当に難しい。それに、似たようなことが現実に起きているんだろうし、自分の身にも起こりうるんだと思う。
事故を起こした女性が自殺して、その母親の姿がこの父親に影響して、徐々に前に進み始めたように見えたけど、それがなかったらどうなっていたのか、とも考えてしまう。時間が解決しただろうか。
父親の方は終盤どんどんと前を向けるようになっていったけど、ずっと店長とかその周りの人を思うと、素直に気分が良くはなれなかった。けど、最後スーパーの店長としてお礼を言ってもらえてよかった、そういう他人からしたらそんななんでもない一言が自分を肯定できる救いになることってあるよな。
ボランティア好きの人が言った「どうせこれが若くて美人な女の子だったら…」は心の奥底で思うことがあるから、ぎょっとぞっとした。このボランティアの人が最後唯一前を向けなかったようにも思えて気になる。
YouTubeの動画で1~2分のニュース動画を見て、そのコメント欄を見るのを時々やるけど、その当事者の人からしたら人生でとてつもないことが起きていて、それをやんや言われているのをもしかしたら目にしているのかもしれないな。
さくら

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