娘の死をきっかけに、暴走する父親。愛ゆえに？それは愛？本当に？それを自問する暇あるなら暴走するぜ！火のない所に煙は立てるぜ！そして気を使いすぎる奴も無神経なヤツも全員不幸の渦に巻き込まれて行く。
誰かのせいにしたいエゴ、納得したいエゴ、己が正義と疑わないエゴ。加害者・被害者・当事者・部外者・傍観者、皆自分の世界で不幸の取り分を競うかのようにエゴを加速させる。誰かの死はそのスイッチに過ぎない。そういう意味で人は平等か。そんな一方通行の群像劇はもはやコメディにすら見えてきたり。
空白を埋めるのではなく、向き合う。
古田新太の外に向けて放出される圧倒的パワー、そして松坂桃李の内にどんどん溜め込むナイーブさ。その他役者も全員ナイスキャスティング！
