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空白のdeadloopのレビュー・感想・評価

空白(2021年製作の映画)
3.3
古田新太演じる、娘を亡くし狂気の歯車が壊れた父親が血気迫る人間の負を晒し出した映画。
人間の腐の部分を包み隠さず見せた作品性の高さはありつつも、映画館を後にする時の足取りは重く。。


添田が主観的世界に染まり過ぎただけに、娘の死すら自身の都合のいいように曲解するモンスターぶり。
娘が生きている時点でモンスターの片鱗はあったが、娘が亡くなったことで完全にモンスター覚醒状態に。

スーパーの店長がモンスターの生贄にされていて不憫でしかない。
娘を亡くした事実に同情の余地はあるが、それ以外、彼にシンパシーを覚えることはない。
ラストは、娘が残した絵を見たことで自責の念に駆られような終わりだが、時既に遅しとしか言いようがない。
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