ゆ

青くて痛くて脆いのゆのネタバレレビュー・内容・結末

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

25年間、中二病陰キャラひねくれ人間として生きてきたので、共感しかなくて終始号泣でした。
楓が自分すぎて本当に心に刺さりました。
わたしも傷つきたくないが故に自分で勝手に決めつけて相手が嘘つきだと思いこんで自分を正当化してしまいます。
話そうともせずに逃げて逃げてとにかく逃げます。被害妄想からそれを現実だと思い込んでしまいます。
教室で2人が言い合うシーンで、気持ち悪って言われてから自分のしてきた全てのこと、自分が一番痛かったこと、相手はなにも変わってないのにめちゃくちゃに傷つけてしまったこと、に気づいて、なんとも言えない苦しい気持ちになりました。でも痛いほど気持ちが分かるのです。

ラストは、世界変えたれーー😭😭😭頑張れーー😭😭😭って号泣しました

ポンちゃんの、100通りある自分全部自分だよ(ちょっと適当)みたいなセリフもとても響いた。
私もいろんな自分がいすぎてたまにどれが本当の自分かわからなくなって私ってなんなんだろう?ってなるので、ポジティブに考えられるんだなって勇気づけられました。

まだまだ言いたいことはたくさんありますが、最後に、わたしも世界平和のために明日から横断歩道は白いとこだけ歩くことにすると決意しました。

賛否両論分かれる映画だと思うけど、わたしにはめちゃくちゃ響いて、何度思い出しても涙が出る、忘れられない作品になりました。


観賞から1日経って余韻に浸っての追記:原作未読なので、前半は、楓から大事秋好を殺したのは誰なの!?っていう楽しかった2人の映像を見て許さない…復讐したれ!という気持ちからの涙、秋好がそういう意味での「死んだ」の言い回しは中二病インキャ独特の言い回しの「死んだ」で、自分の思い込みで復讐なんかじゃなくて逆恨み、痛かった。本当に痛かった。でもめちゃくちゃわかる。予告を良い意味でバチバチに裏切られて、1日経っても涙が出てくる最高傑作でした。
ゆ