「劇的な展開」は、勘の良くない自分でさえ予告を見て推測できた為、驚きは無かった。ただ、未熟な若者の“伝えない人”から“伝える人”へ成長していく過程が今作の肝であり、主演二人の好演も相まって其処は上手く表現されていたと思う。脇役は豪華なわりに書き割り感は否めない。あと、「モアイ」を潰す為にとる主人公の行動が段取り臭くてフィクショナルに感じられたかな。二人とも秋に纏わる名前なのが、小さくともラストに関わる伏線なのは気が利いていて良い。総合的には、悪くないし刺さる人には刺さる作品だと思う。
花ちゃんと薔薇色の青春を謳歌したかったぜ。