シリア内戦で頭角を現したアル＝ヌスラ戦線に身を置く自爆テロ志願者密着ドキュメンタリー。攻撃対象は政府界隈の勢力。
舞台こそ違うが『パラダイス･ナウ』を想起させる愛と葛藤がここでもしっかりと刻印されている。イスラム教に改宗した白人青年が新しい家族を授かった事により心揺れる様が見ていて苦しかった

アジアンドキュメンタリーズにて鑑賞

ロンドン出身の青年バジールとサウジアラビア人の青年カスワラがとても対照的。

殉教に対してどちらも迷いがあるけれど、カスワラは沢山笑い、殉教ジョークを言う。歌を歌うシーンは寂しげで迷いを感じる。

バジールは結婚をしてから殉教を迷い始めたと言う。彼の方が迷いを言葉にしている。昔から社会に(ロンドン時代に)I had lots of questions と言っていたところが印象的。

死ぬことが完全に無となることではないという考え方。

殉教者リストに名を連ね、ジハードのための自爆ボタンを押すのを待つ男たちの物語。家族、そして子供ができたことでダグマを押す順番がまわってくることに迷いを感じる男に妙な人間味を感じた。

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