ゆず

ミッチェル家とマシンの反乱のゆずのレビュー・感想・評価

5.0
言葉って難しくて「ミッチェル家とマシンの反乱」だと"ミッチェル家とマシン"が反乱を起こしたという読み方もできる。で、あながちそれも間違いではないような気がするヘンテコ家族による壮大な反抗の物語。

いやーしかしのっけから画面内の情報量が凄いことになっていてとても1回2回では全容を把握できない。3DCG部分だけでも質感や描画に見応えあるのに、そこへさらに2Dの落書きが所狭しと書き加えられ、手作りのバースデーカードとクリスマスカード(にしてはふざけ過ぎか?笑)が一斉に動き出したようなアニメーション。
これが主人公の映画オタク・ケイティの脳内・個性・ティーンネイジャーのエネルギッシュな創造力を見事に伝えている。

メインには父と娘の軋轢がありつつも、湿っぽくなり過ぎずに軽快に突っ走っていくテンポも好き。ノリノリの挿入歌も一役も二役も買っている。

終盤はジャケ写とは全然違ったネオンと直線のSFワールドが展開するのも面白い。
決着直前の、天使がラッパを吹いてるような妙にハッピーなシーンも想像できなかったな。

なんでもっと早く見なかったんだろう…!
最高のアニメ映画でした。
ゆず

ゆず