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Swallow/スワロウのペインのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
4.5
ジョン・ウォーターズ師匠が昨年のお気に入りベスト10本に選出していたカーロ・ミラベラ=デイビス監督による長編デビュー作。

画鋲やビー玉や釘等の食べものではないものを飲み込んでしまう「異食症」の女性を描いており(※監督自身の祖母が強迫性障害により手洗いを繰り返すようになったというエピソードから本作の着想を得たとのこと)、かなり物議を醸していたので閲覧注意案件の作品かと思ったが、映画の作りはまさに堅実そのもの。レフンの『ネオン・デーモン』的なビビッドな色使いや画面構成をしつつ、説明的な描写を省き95分でサクッと語りきってしまう手腕は見事。ヘイリー・ベネットも魅力炸裂で、私が今まで観た作品の中ではベストアクト。

レイプリベンジもの的なテイストや、男性の抑圧からの解放という意味で、昨日観た『プロミシング・ヤング・ウーマン』と非常に通ずる部分が大きい。二本立て推奨。
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