そーる

Swallow/スワロウのそーるのネタバレレビュー・内容・結末

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

これはいい意味でなかなか評価できない作品でした。

家父長的な家で夫の副次的なものとして相手の両親に扱われる主人公。
愛した夫でさえも跡継ぎ(子供)が大事。

自身の親を頼ろうにも頼れない。
敬虔なカトリックの母から生まれた主人公は実はレイプ犯が父親だった。
ちょうど今女性の中絶が犯罪かどうか、アメリカでは議論になってます。
違憲判決がここで出ると、合法か非合法か、州によって分かれることになる。
そんな社会時事に当てはめて考えてしまう作品でした。

望まない妊娠によって生まれた子の半生。
それでも最後は少し希望を見出せたのだろうか。
ラストシーンは辛うじてハッピーエンドと取れるような形で終わらせたいという作者の思いのような気がしてならないです。
私もそうであってほしい、と望んでしまいます。
そーる

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