このレビューはネタバレを含みます
異食症をテーマにしているインパクト。そしてカメラワークや映像美に惹かれる作品。主演女優のヘイリーの演技も◎
バス用品の販売員だった主人公は旦那と出会い結婚し、豪邸や自由な時間を手に入れ子供を授かり、側から見ると恵まれた環境にいる専業主婦。
その広すぎる空間や自由な時間をはじめ、仕事から帰った旦那には相手の都合でしか対応されず、義父母には軽視され、、、たまにある義母の優しさに見える行動もなんだか嫌な感じ。自分の思い通りにしたいんだな〜みたいな。
あの過去を持つ彼女にとって、自分を追い詰めるには十分すぎる材料。
こういう状況って、切り取ってみると、結構世にありふれてることなんですよね。
旦那も義父母もカウンセラーも信用ならず、頼れる友人もいなくて、やっとの思いで連絡した母からは上げて下げられ。あの瞬間は苦しかったです。そこから実父に会いに行くのって本当にすごい。追い詰められてとった行動が、皮肉にも彼女を救ってくれてよかった。
笑っていたら幸せになると言い聞かせて過ごしてた時の自分と重なるものがあり、汲み取りやすい感情も多かったです。
ラストシーンからのエンドロールで、この映画に関してさらに色々考えることができ、素敵でした。良い終わり方だったと思います。
