貝

Swallow/スワロウの貝のレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
4.0
男性によって遮られた言葉や存在しないかのように扱われた日のことを思い出した。アメリカで中絶の権利が失われたことや、参院選の色々でまた一歩多様性から遠ざかってく日本の状況、ここ最近の絶望感と重なった。
胸くそ悪いことがいっぱい頭によぎる作品だった。

何不自由なさそうな美しくて完璧な檻の中で飼われてたハンター(ヘイリー・ベネット)が自分の足で歩き出す後半は、泥まみれで汚くても勇敢で強くてかっこよく見えた。私の身体は私のものだと自分に証明してみせた。トイレから出ていく女性たちひとりひとりにそれが重なってみえるエンディングがとてもよかった。
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