このレビューはネタバレを含みます
異食症を題材にしたサイコホラーかと思いきや、ヒューマンドラマだった。
画面の色彩のうつくしさや清潔感のある画面とは裏腹に、トイレ画面が多かったり異食症だったり中絶関連だったり生々しい。
妻自身を見ていないノンデリの夫、夫側の両親、看護師の男（彼は本作ではいちばん良識のあるひとだけど）など、完全な悪人がいないのが真綿で首を絞められる様なキツさ。
異食症をリアルに描き、ホラーのようなある意味で【ファンタジー】要素が無く淡々と進むのが、重い。
あと画鋲を飲み込むシーンがいちばんキツい、いたそー ; ;
レイプで産まれたハンターの存在を肯定するのがそのレイプ犯（父親）であり、最終的にハンターは中絶を選ぶのが色々示唆的。
女子トイレを只々移すエンドロールが印象的。中絶したハンターのトイレ個室を見つけた女性が悲鳴を上げるかと思いきや、特に反応はなく淡々と進んでた。女性と血はそう珍しくない。
