Swallow／スワロウのEirainのネタバレレビュー・内容・結末

予告編を見て気になっていた作品。レンタルして鑑賞。

ハンサムな大企業の御曹司との結婚、豪邸での生活―――誰もが羨む生活を送っていたハンターだが、それは夫とその両親から対等な立場として扱われない、蔑ろにされる生活だった。そんな抑圧された生活を送っていたハンターはある日、衝動のままにビー玉を嚥下する。それは、これまでにない充実感を与えてくれる禁断の行為であった―――。

予告編を見て、エスカレートしていく「異食症」の恐怖を描いたスリラー作品かと思っていたが、（スリラーだとは思うがどちらかと言えば、）ヒューマンドラマだった。顔が引き攣るのは、"異食"のシーンよりも夫とその両親らに見下した態度を取られるシーン。夫もその両親も決して悪人ではないんだろうけど・・・なんかもう一生分かり合えない世界で生きてるんだなと。。。

ラストで中絶するシーンは、夫との決別だけではなく、助けて欲しかった時に助けてくれなかった母親（敬虔なキリスト教徒でレイプで妊娠するも中絶せずに自分を産んだ。）とも決別し、自分で自分の"居場所"を得るための一歩を踏み出したものであると感じられた。