このレビューはネタバレを含みます
誰もが羨む暮らしを手に入れるものの、孤独とストレス等から異食症になり、土や画鋲・ガラス玉だったりを食べることを辞められなくなる女の人の話。
異食症子どもと妊婦さんに多いらしいけど、主人公に感情移入・共感するシーンも多くて、いつか身籠った時そうなる可能性もなくは無いなと。義母のうざったい感じが何とも言えず嫌。あの自分だけの息苦しさを上手く消化できなくて周りとの齟齬で苦しむ感じは既視感しかなかった。精神疾患とはなんたるかを見せるのに良いと思うと同時にシンプルに面白かった。
はっきり描きすぎず、ずっと上手く笑えてなかったハンターの自信溢れる顔から終わるあのエンディングはよかった。きっと上手くやっていけると思う。
「あなたと私は違う」ということを確認した上で、自分は産まずに堕胎薬を飲んで堕ろす決断を取るのは英断。本当の意味で彼女が乗り越えた証拠だと思う。