雨のなかの男

ファイブ・イージー・ピーセスの雨のなかの男のレビュー・感想・評価

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うふふ。僕はクライテリオンのBlu-Ray BOXを持っている。日本国内ではこの画質で観れないだろう?ふふふ。でもね。字幕ないときついからいつも配信されてるやつかDVDで観てるんだ。持ってることだけを自慢したくてつい、ね。いわゆるニューシネマの局地はここだと思う。『イージー・ライダー』、『ファイブ・イージー・ピーセス』『ラスト・ショー』『ハーツ・アンド・マインズ』。BBSプロダクションにおける共通項と時代性。そう、それは男の涙さ(凄くいいことを言ったつもりさ)。「男かくあるべき」に異議申し立てを行った作品として思えば上記のBBSプロダクション作品の意義と意味も従来的ハリウッドの価値観に対するカウンターとして見えるはず。「自由を求める」ってことは人の価値観に反してても正当化されるべきものなんだろう?と真正面から突き刺しに来る、ストレートで武骨で正直青臭い、そんな映画。親父と和解できてよしよしできるのはジェームス・ディーンまでさ。ポップスとクラシック、高尚と低俗。肉体と精神。父と子。そんな対立の中においてどこにも行き着けない複雑さとその人間的矛盾を無視してこのボビー・デュペアという人物とジャック・ニコルソンを語れない。まあ、俺は字幕無しじゃこの映画観れないけどね。
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