さーたん

ハッピー・オールド・イヤーのさーたんのレビュー・感想・評価

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北欧のシンプルデザインに憧れて実家のリフォームを計画する主人公が日本の片づけ指南書なども参考に断捨離を図る。

処分にあたり3年間海外渡航していたこともあり放ったらかされた過去の思い出や交友関係を清算せざるを得ず、相手への配慮に欠けた主人公の中途半端な人付き合いが明らかに。

生活感のないシンプルライフの裏に雑然として煩わしい人間関係を封じ込め、ときめくかときめかないかで選別する片付け術で怠慢な感受力を肯定する。
雑誌に載るような暮らしが誰にでもできるわけではない、適性があるわけではない。もちろんできる人もいるが、あなたやわたしがそうとは限らない。
この作品の主人公は、少なくとも向いてないと見た。

終盤でHY364日によく似た曲が流れたなあ。
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