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爆弾マニアのBONのレビュー・感想・評価

爆弾マニア(1960年製作の映画)
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イジー・トルンカのアニメ映画のアニメーターとして活躍し、ヨーロッパにおけるアニメ界の重要な人物として、活動自体が世界のアニメ史の一部となっているブシェチスラフ・ポヤール。

小さな悪戯が連鎖し、ついには豊かな自然を踏みつぶして地球を滅亡させる核兵器までに発展してしまう人間の愚かさを見事に描き切ったアニメーション。

少年が科学の授業に薬品をくすねて自宅のトイレを爆発してしまう。
それを見た父親は少年をこっぴどく尻叩きで叱る反面、薬品に憑りつかれて今度は部屋を爆破する。

さらに父親は逮捕され、次は将軍が爆弾の妄想に憑りつかれてしまう。将軍は科学者2人と共に大規模な実験を行い、国中を破壊した2人に国から栄誉を贈られ、更に爆弾の開発は進んでいく…。

人間の醜さをデフォルメ化したような可愛らしいポヤールのキャラクターデザインに、皮肉と愛を感じる作品だった。
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