なんとなく気になって映画館へ。
ドキュメンタリーではない。
確かにバングラデシュのゴミゴミしていて、暑そうで、良いとは言えない労働環境を舞台にした、ファストファッションの下支えをする主人公に焦点を当てたドラマだったが、
そんなにファストファッションというわけでもなく、日本ではもはや前時代的なのではとさえ思える、労働組合を作ろうとする女性の話でした。
さっさと勧善懲悪で完結してくれよーと観ている側として感じるところはあるのですが、玉座につく人間たちの悪意が、不条理を生み、事態を遅らせているんだなぁと、バングラデシュの現状を認識。
ちゃんと悪役ばっかり出てくるのでイライラします。
途中からは旦那がまぁまぁいい人に見えます。
撮影環境がどうだったのかわかりませんが、エキストラなのだろう男の子がカメラ側に向かって手を振ってくるのをすごく覚えてます。
あと本作は家庭のあり方と、女性の自立についても触れていると思いました。初めは上司に学校のように支配される主人公たちですが、いざ口をひらけば口のよろしくないこと。まぁ、彼女らが陥った状況が口を悪くさせていることは、触れるまでもないでしょう。
ファストファッションに特化した内容ではなく、流れは遅い、しかし、困難に立ち向かう主人公たちの姿に自分もがむしゃらに生きなければ、と思わせてくれたのでこの評価。