ちゅんせ

ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明けのちゅんせのレビュー・感想・評価

3.8
アカデミー賞ノミネート作品。

50年〜70年代障害者が立ち上がるキッカケとなったサマーキャンプと公民権運動の様子を追ったドキュメト。自由溢れるサマーキャンプで、自我を解放することを許された障害者たちが目覚め、公民権運動に立ち上がる。決して暗い内容ではなく、気丈さと笑顔を忘れず闘う姿に自由とは何かを考えさせられる。

"障害者に問題はない、むしろ問題があるのは健常者のほう"
"障害にもヒエラルキーはある。人気があるのはポリオ患者。脳性麻痺の患者は底辺だった"など、大笑いしながら語る障害者や、楽しく笑い合い歌い踊る障害者たちのサマーキャンプでの様子が印象的。

彼らはセックスやドラッグの話もするし、自虐ネタも言う。なんら健常者と変わらない。皮肉屋もいれば悪い奴らもいる。やはり、真の差別主義者はそんな彼らを自らの政治主張を押し通したり金儲けに利用する奴らだと思う。
途中挟まれる障害者収容施設の惨状は衝撃的だった。
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