ヤベヒロシ

滑走路のヤベヒロシのレビュー・感想・評価

滑走路(2020年製作の映画)
4.4
正直、予告系から想像して、バキバキのアイロニカル的社会派映画かと思ったら、違う違う。
エモくて切ない、余韻が残る味わい深い作品。

三本の時間軸のストーリーを交互に雑然とみせてくる上にだいぶ何度もミスリードをあえてしてくるので、最初の1時間は、いつ劇場を出てもいいと思うくらいパッとしないし混乱もしがちなのだが、中盤あたりで作品の本当の意味が分かりだした後は、とめどないエモさが溢れてくる。

正直、私みたいにあまり情報いれないでみてみてほしい。思ってたのと違う、でもそれが良かったと思える珍しい作品。久々に劇場が明るくなるまでシートに座ってしまっていた。

多分みなさん、当初、または中盤まで全然違う展開を期待しているだろう。それはきっと裏切られる。
でもぜひ観てみてほしい。その終わり方でいい、その終わり方がいいと思えると思う。
ヤベヒロシ

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