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『ドレッド・ライジング』に投稿された感想・評価

真っ黒こげ太郎の感想・評価

2020/04/08 02:25

1.4

こっちには「このビデオプログラムには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれます」ってヤツ無いんかい！！！

ちゃんとせぇよ！！トランスワールドアソシエイツ！！
(ちゃんとしてたらこんな作品配給せんか。ｗ)

ドキュメンタリー作家のテリーは謎の悪夢に悩まされていた。
(格ゲー主人公みたいな名前だが女性だ。ｗ)
そんな中、死に際の母親から自身には生き別れの兄がいることを聞かされる。
母の死後の身元整理＆情報収取によると、何でも別の両親が昔何者かに殺され、テリーは養子に出され、兄のアレックスは精神病院に入院していた。

アレックスに会うために恋人と共に閉鎖直前の精神病院にやってきたテリー。
だがアレックスは人に対して全くの無反応で、教授から貰ったあるゲームにのめり込んでいた。

そんな中、精神病院では人々が忽然と消えていた。
精神病院内に謎の存在が現れ、人々を殺しまわっていた…。

精神病院内に謎の存在が現れ、人々を襲うホラー映画。
ジャケはオカルティックでファンタジックな感じですが、どちらかというと人々が次々に殺されてゆく殺人鬼物の色合いが強いです。

今作はトランスワールドアソシエイツ配給の作品故に、低予算、低画質、低クオリティな代物です。
(吹き替えもあるが、出来はお察し。)
ええ、知ってましたとも、知っててレンタルしましたよ。
借りた理由は勿論「グロシーンがあるらしいから。」これに尽きる。ｗ

前半は「ハロウィン」シリーズみたいな感じの導入部で、主人公の血縁者の男が殺しの容疑者として疑われたり、大人のスポーツ(意味深)に勤しもうとしていたカップルが殺人鬼に襲われたり、突如として施設から出られなくなる等、この手の殺人鬼物でよう見る展開のオンパレード。

しかし、やたら回りくどい台詞が多く、前半30分の時点でダレるし、主人公カップルが精神病院に来るのも本編45分過ぎくらい。遅すぎる！！！
犠牲者が出始めてもお話は中だるみしまくってるし、殺人鬼探してワチャワチャしているにも関わらず内容はgdgd極まりない。
殺人鬼との攻防や施設からの脱出劇も退屈極まりない。
(殺人鬼の造形はショボショボで、ヘボヘボな放電までしてくる。ｗ)
ラストバトルはシュールすぎてどうコメントしたらええのか分からん。ｗ

設定も説明不足で、殺人鬼的な謎の存在に至っては全くの正体不明。
恐らくアレックスがゲームをやっている際に出てきた存在だと思われるが、そういった説明は一切なし。
ドアノブを溶かしたり、人を操ったりするオカルト能力もあるが、どういう原理かはサッパリ。
謎も投げっぱなしで、意味不明なままバッドエンドを迎える。
(ラスボスの台詞も意味が分からん。)
ラストシーンが超Z級の猫映画「ザ・キャット」そっくりなのは偶然なのだろうか。ｗ

唯一の利点は、グロい場面がそれなりに出てくる事。ｗ
ペンで串刺しにされたり、内臓がはみ出でたり、首がもぎ取られたりする死体描写は中々グロイ。
ただ、殺害描写を描写は殆ど見せず、数も滅茶苦茶少ないのが残念。
後は…殺され役の女性が脱ぐシーンか。ｗ

そんなこんなで、グロシーンはちょっと良かったけど、説明不足でよく分からん設定を詰め込んだ結果意味のよく分からない代物になってしまった一作。
当然、何時ものトランスワールドアソシエイツ作品なので、見ない方が良い人生を送れるでしょう。

もういっその事、ストレートに兄が豹変して人を殺しまくる「ハロウィン」チックなスラッシャー物にしちゃえばよかったのに。