prisky

ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたちのpriskyのレビュー・感想・評価

3.6
ギターを初めて手にしたとき、なぜかリンク・レイなら弾ける気がして練習したこと。
チャーリー・パットンやサン・ハウスを聴きながら、ブルースハイウェイをジープで走ったこと。
自分のバンドでハイライフをやりたいと言ってたこと。
いろいろ思い出しながら観た。

うんうんと共感したり、なるほどと納得したりしたが、ネイティブ・アメリカンだから、リズム感が素晴らしいとか音楽的センスに優れているとか、この映画の、そもそものテーマの縦軸の通し方に、すこし違和感を感じてしまった。

ネイティブ・アメリカンの音楽には敬意を表する。もちろん、それをルーツとする音楽にも。自らのルーツに誇りをもつことも素敵なことと思う。でも、音楽的優生思想を思わせるストーリーは、わたしにはしっくりこなかった。

とはいえ、めっちゃレコードが聴きたくなって、帰り道で4枚買った。タジ・マハールも、ひさしぶりにちゃんと聴きたいので、これはのちほどダウンロードする予定。

ごちゃごちゃ否定的なことを言ったが、作品自体は音楽への愛たっぷりだし、ルーツ好き(?)なわたしにはそそられるエピソードもあったし、そのあたりは十分に楽しませていただきました。
prisky

prisky