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劇場版 きのう何食べた?のteatimeのレビュー・感想・評価

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)
4.0
ドラマ「きのう何食べた?」の劇場版で、ドラマと同じく優しく暖かいトーンで進むゲイカップルの話。

長年連れ添った老夫婦のような2人の会話からは、お互いを心から大事にしていることがよく伝わってきて、観ているこちらもほっこりします。

ストーリーはドラマからの続きなので、いきなり劇場版を観ても何が何だか分からないかもしれませんが、原作やドラマが好きな人なら「2人の普通の日常」が見られるだけでうれしいと思います。

田中美佐子演じる佳代子さんもいい味を出していて、おいしそうな料理をテキパキ作ってくれます(指示も的確)。焼かない簡単ローストビーフやアクアパッツアは、試した人も多いような気がします(うちは安い肉しか買わないので、あんなにきれいなローストビーフはできそうにありませんが……)。

いいセリフもたくさんあります。特に佳代子さんに孫ができることを妬むジルベールに対してケンジが言った「誰かのうれしいことって、やっぱりうれしいじゃない?」は、確かにそうだなと。人の笑顔を見たときに、自分の人生と比較せず、純粋に自分もうれしく思えるような人間でありたいと思いました。

鑑賞後、お互いに優しくなれそうなので、カップルや夫婦で一緒に見るのに適した作品かもしれません。
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