護られなかった者たちへの千里のネタバレレビュー・内容・結末

トレイラーに惹かれて観賞。大衆向けのミステリーサスペンス映画となると誰が観てもそれなりに楽しめる無難なものが多くなって、その中でちょいちょい人を選ぶ尖ってるもので偶に刺さるものに当たると嬉しいのだけど、本作は大衆向けのミステリーサスペンス映画のまま個人的に凄く刺さる内容の映画だったので、あまり体験したことのないレアな映画体験になった。

生活保護の申請をするしかない苦しい現状の人々の描写や、申請を受け付ける側の対応の苦難の描写はどちらもしっかり描写されていて、それぞれの目線での苦しさはしっかり伝わる作りになっていたと思う。その上で申請する側がしっかりと苦しい時に声を上げることの重要さと、受け手側が制限のある中でどれだけ申請者に寄り添えるかについて、改めて考えさせられた。

全体的に役者陣の演技も苦しさがちゃんと伝わってきてとても良かった。