DJあおやま

君が世界のはじまりのDJあおやまのレビュー・感想・評価

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)
2.0
ここまで何もかも理解できない映画も珍しい。一体何を伝えたいのか、焦点があまりにも散らかっていた。いかにも若い女性監督が撮りましたと言わんばかり。女のオチのないつまらない話を延々と聴かされているかのようだった。
散々擦られてきたテーマをごった煮して、その大味ぶりを若手役者の煌びやかでごまかして、なんとなくエモさみたいなので盛り付けたような。けっして人に迷惑かけることが青春じゃない。夜中に不法侵入したショッピングモールで馬鹿騒ぎだなんて、何も美しくない。ショッピングモールに関するすべてのシーンが不快だったし、彼女たちへの警備員の対応まで最悪。
鬱屈した若者の心情を描くために、ベタにTHE BLUE HEARTSの『人にやさしく』が使われている。この使われ方が、THE BLUE HEARTS史上最悪ではないだろうかというほど酷い。初めて純が聴くシーンと、ショッピングモールで演奏するシーンは、痛々しすぎて寒気がした。

ただ、中田青渚の可愛さだけは百万点です。
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