キャサリン子

沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~のキャサリン子のレビュー・感想・評価

4.0
実在のパントマイムアーティスト、マルセル・マルソーの実録ドラマ。
第2次世界大戦下のフランスでレジスタンス活動に身を投じていた彼が、親を殺されたユダヤ人の子供たちをホロコーストから逃そうとする姿を描く。


緊迫感が続き、疲れた…
ハラハラドキドキの連続。目を向けたくなるようなシーンもたくさんあるし、実話だからこそ重みがあり濃厚。
ホロコースト映画特有の暗さや重々しさはあれど、そんな中にも子どもたちの歌声や笑顔に心癒される場面も多々あり。
それが一層ナチス・ドイツの残虐さを際立たせており、後半は子どもたちの姿や表情を観るだけで胸が締め付けられた。


こういう映画を観るたびに知り得なかった現実を突き付けられショックを受けるので、観るのを避けているジャンルではあるが、観たあとは毎回必ず「観て良かった」と思うのだから不思議。


絶望の中にも希望を見出したパントマイマー、マルセル・マルソー。
名前しか知らなかったので、彼の功績を知ることができ大変勉強になった。


良い映画を観ました。
キャサリン子

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