2021年69本目
素晴らしい…！！これはもっとたくさんの人に観てもらって評価されてもいい、大人向けの素晴らしい作品じゃないか、と思う。
マリッジストーリーも目じゃないと思うけれど？
ていうか、Netflixあるあるだけど、日本版のジャケ最悪じゃない？なぜこれにした？ここにあがってるオリジナルの方の画像にした方がいいと思う…。
Alan Yangが監督の映画に気づいていなくて気づいてすぐに見てみた。
Master of None、The Good Place、Foreverなど大好きすぎるドラマのライター&プロデューサーだから、たまにチェックしていたつもりだったのに。
で、やっぱり最高すぎた…
派手さ、楽しさ、華やかさはないよ。
でも、ちゃんとAlan Yangらしい描写が満載。
ループされる日常の描き方とか、なんてことない風景の描き方とかね。
そしてアジアっぽい静かさをうまく表現していたし、テーマもMaster of Noneの最新シーズンと近しいテーマ。
テーマはふたつ。
ひとつ目は、親の自分の知らない姿と親とのコミュニケーション。
ほぼ父親と同世代。わたしの父とは性格もまるで違うけれど、寡黙で仕事ばかりして子供とうまくコミュニケーション取れない、とか同年代の日本の父親像にも似たものがあって共感できる部分が多いのではと思うし、これはMaster of Noneでもちょっと触れられていたね。
ふたつ目は、愛。
Master of NoneやForeverでも似たテーマ、夫婦の愛の在り方、失った愛などがテーマとしてあったけれど、
こちらも親子でかたちは違えど愛を失った、または諦めざるを得なかったという経験をしていていて、それがひとつ目のテーマと絡み合ってすごく自然に表現されていた。
これはマリッジストーリー、そのほか離婚モノよりも、よりアジアらしい、要は「我慢」のような、弱さをうまく出せない部分にものすごく共感があって、涙した。
本当に素晴らしかった。
Alanの両親は台湾出身のようなので、きっと自分を重ねて表現したものなのかな、と思う。何かこの作品の背景が書かれている文章があったらぜひ読んでみたいな。
メモ: 娘の彼氏役はThe Good Placeのジャニュ(ジェイソン)を苦しめるための修行僧のデーモンの人、奥さんの現彼氏役がModern Loveのシーズン1-8の方だった。
