*音楽映画⑩番勝負*⑨本目
女の子が制服姿でバンド!というストーリーだけでご飯三杯はいける。
全体的にブルーハーツの力に頼りすぎかなという気がしないでもない。
あのバンドへの思い入れありきの前提で作られているから当然といえば当然なんだけど。
彼女たちは何故ブルーハーツを選んだのか。ソンは何故涙を流したのか。
ブルーハーツが好きな人には説明不要でしょうがそれ以外の人にはどう感じられるのか。
もうひとつ。高校時代にバンドを経験した者から言わせてもらうと、ブルハやるんだったらスコアなんか見るんじゃねえ!耳コピせよ!耳コピ!と勝手に思ってしまいました。
必死にラジカセとか聴きながらひとつひとつ音を拾うなんていい画になりそうじゃないですか。
いろいろ文句を言ってしまいましたが、青春音楽映画としては傑作だと思います。
キャスティングがとにかく素晴らしいです。女優陣の好演はもちろんのこと関根史織さんと湯川潮音さんといったミュージシャンの方々はさすがにステージ映えします。
脇役にも見せ場ちゃんと用意してあるのはとても好感を持ちました。