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マグノリアの女のレビュー・感想・評価

マグノリア(1999年製作の映画)
4.0
私、フィオナアップルの『paper bag』という曲が、MV含め好きでして。で、その素敵MVを作ったのは、フィオナの彼氏だったポールトーマスアンダーソン監督。
あぁ、ついに彼の映画作品を拝みました!…これも、どうやら彼らが付き合っていたときの作品らしく、おまけに《for fa and ca》と最後に出るんだが、faはフィオナアップルのことだとか。なんそれ、ほんと?じゃあcaは誰なの…。(※この点について追記しました)


人と人の関わり合いがずっと表面上で過ぎていて、で話が進むにつれ何かしらの核心に触れる度に、傷付いたり不安になったりしながら、それでも未来を信じて生きようとする話でした。ジワっとハッピーエンド。

…登場人物が多くてバラバラの場面から始まるため最初は全然わからなかったけど、最終的にその部分が残ったから、そういう映画なんだと思う。結構前の作品なのに古さを全く感じない。

繊細で不器用な大人だらけで、出てくる女性陣は喚き倒す系ばかりだし、それに作品自体長いし。『ホーリーマウンテン』でお腹いっぱいになったカエルも見ることになったけれど、でも観てよかった。いや、まぁ声出して「そこでくる?」ってツッコミましたけど。
それに、PTA監督のジリジリと迫ってくる撮り方が好きみたいです、私。

あと曲ね、場面が変わる度に突然ドーンと流れてくるBGMが全然バックグラウンドじゃない件。全く異なった曲調の音楽が入り乱れても不快に聴こえないのは、なんででしょう。映画の空気感が統一されていて繋がるからかなぁ…

あー、それにしてもクローディアの不安に一生懸命応えようとするジムに、心打たれた。ジムめっちゃいい奴だよ。クローディアもその親父も困った人だけど。ジムいい奴過ぎて泣いたよ。
看護人のフィルもいい奴だったよ。この二人素敵すぎたよ。


!追記!《for fa and ca》じゃなくて、《…and ea》だった!
で、eaはPTA監督のパパだって!この映画を、パパに捧げるのか…深い…
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